人まで話すことが苦手な全ての読者へ
皆さんは人前で話すことはありますか?!
学生であれば研究発表の際やインターンの時に。
社会人であればプレゼンや会議、説明会の時に。
大勢の前で話すことがあると思います。
人前で話すことが得意な人はそんなに役に立つ記事ではないかもしれません。
しかし緊張したり、声が震えたり、頭が真っ白になったり、うまく話せなかったりする人であれば
「この記事は必ず役に立ちます」
何故か?
かつて私がブッダと老子と出会ったことにより苦手を克服したからです。
当時の私は大切な1対1の会話、大勢の前になると緊張してしまいほぼ過呼吸になってしまい、論理的に話すことができませんでした。
さらには足と声が震え、自分が何を言っているのかがわからなくなるような状態でした。
それが今では会場が盛り上がるよう自分のしょうもないエピソードを入れ込んだり
場の空気を読みながらスピーチを短くしたり長くしたり
自由自在になりました。
そうです。
スピーチが苦手な皆さん。
安心してください。
必ず苦手は克服できます。
今からその方法について記事に書いていこうと思います。

「本日は、お日柄もよく」原田マハ著に学ぶスピーチの極意!
私は最近、ある小説を読みました。
その中で私が大切にしていることが書かれており非常に共感したのです。
その小説が原田マハさん著「本日は、お日柄もよく」です。
ストーリーはしがないOLが親友の結婚式である伝説のスピーチライターに出合います。
そこからスピーチの魅力に引き込まれ、スピーチの極意を学ぶこととなります。
最後にはその極意をもとに大切なスピーチを手掛けることになります。
その結果は・・・
という物語です。
お世辞抜きに最初の100ページと後半50ページはノンストップで読むことができました。
そして私の頬には清々しい涙が流れました。
とまぁ小説の話を深堀し過ぎてもこの記事の目的からは脱線してしまうのでこれくらいにしておきます。
オススメ小説なのでもし興味があれば読んでみてください。
今回の記事にこの小説を引き合いにだしたのは、この小説の1ページ目にスピーチの極意10か条が記載されており非常に共感したからです。
全てを書いてしまうことで著作権違反になるのは本望ではないので
私が共感した3項目を書きます。
- 力を抜き、心静かに平常心で望むこと
- 聴衆が静かになるのを待って始めること
- 言葉はゆっくり、声は腹からだすこと。
これはまさに私が苦手なスピーチを克服した方法に他なりません。
さらに補足すればそれを確固たるものにしたのはブッダと老子の教えからです。
なぜ人前で話すときに緊張するのか(ブッダの教えからひも解く)
結論を言います。
承認欲求(名誉欲)or貢献欲です。
既に検討がついた方もいると思いますが詳しく説明します。
緊張をするときはどのような時でしょうか。
それは「失敗を許されないと思っている時」です。
失敗と思う原因はその人の欲求のパラメーターによって異なります。
欲求のパラメーターとは先に記載した承認欲求(名誉欲)や貢献欲等がどこに振り分けられているのかということです。
もちろん両方のパラメーターが高いことも想定されます。
承認欲求(名誉欲)が高い場合であれば
「このスピーチが失敗すれば私の評価が下がってしまう」
と恐れてしまい固くなってしまいます。
貢献欲が高い場合であれば
「このスピーチが失敗すればたくさんの人が困ってしまう」
と恐れてしまい固くなります。
欲求により体が硬くなってしまうという意味では同じです。
原因がわかってもなかなか克服することは難しいものです。
何故なら体に染みついた欲求なのですから。
次の章では克服方法を記載しようと思います。

ブッダの教えに老子の教えを混ぜればスピーチ無双
ブッダの教えについては他の記事にたくさん書いているので
興味があれば過去記事を読んでみて下さい。
要は「欲求」が原因であることを知り、少しずつその欲求を減らすことで
「失敗を許されない」という思いを減らすことができます。
そのことにより緊張感も下げることができるのです。
そして欲求ベースだけではなく「感覚論」として老子の教えが非常に有効となります。
老子とは2500年前の中国の哲学者です。
実在したのか創作なのかは謎のままの人物ですが、その教えは間違いなく本物です。
スピーチをうまく話そうとすればするほど「意識の中で自分の能力を最大限に使う」ということをしてしまいます。
老子の教えはそれを否定します。
え?どうゆうこと?
と思いますよね。
老子の教えの根本は「自然」です
脱力と言いかえても良いかもしれません。
老子の教えではこのようなことが説かれています
「無為にして為さざるは無し」
言葉だけでは意味がわからないと思いますが簡単に言えば
「無意識に任せた自然な行動にできないことはない」ということです。
人前で話すということで言えば
「意識せずに話してみたら自分が言いたいことは言えるんだよ」ということです。
ホンマかいな?!
と思っていますよね。わかりますよ。
私もそうでしたから。
でもね、ホンマです。
よくよく考えてください。2500年前の教えが現代に伝わり続けているのはそれなりに実績がないと無理なんです。

スピーチの極意と老子が交わる時
先ほど「本日は、お日柄もよく」の中に書かれているスピーチの極意10か条のうち
3つを特出ししました。
そして私はスピーチをするときに欲求を下げつつ、老子の教えである「自然を意識して無意識に話す」ということをご説明しました。
この記事を読まれている方の頭の中に「?」が浮かんでいるのが想像できます。
意識して無意識?
これは感覚の話なので「?」が浮かぶのは当然です。
この感覚を意識的にできているのかを評価する方法があります。
それが
- 力を抜き、心静かに平常心で望むこと
- 聴衆が静かになるのを待って始めること
- 言葉はゆっくり、声は腹からだすこと。
あなたがリラックスして話している時(無意識に自然)はどのような状態ですか。
まさに上の3つではないですか。
もし、言い間違えても、すぐに自分が言いたいように言い直したりできていませんか。
そうです。
「無為にして為さざるは無し」とはリラックスして話していることに他なりません。
このイメージに自信がない方、意識的に無意識ができない方は
「自分が思っている以上にゆっくり話す」ということから初めてみてください。
結果的に老子の世界が少しずつ見えてくると思います。
人間は自然の一部。自然の摂理に従うことが最強です。
学を為せば日々に益し、道を為せば日々に損ず。これを損じてまた損じ、以って無為に至る。無為にして為さざるは無し
「老子」より

まとめ
- 人まで話すことを緊張しない方法がある。
- 「本日は、お日柄もよく」は人前で話すことが苦手な方が是非読むべき小説
- 緊張する理由は承認欲(名誉欲)or貢献欲。
- 欲を急に減らすことは困難。その時には老子の教え「無為自然」が役に立つ。
- 無為自然を意識的にするには「ゆっくり話すことが効果的」
- 自然が最強!!
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