ブッタの教えを数学的に説明②

ブッダの教えを数学的に解説

はじめに

皆さんこんにちは。

社会人ブッダ~毎日が仏道~に来ていただきありがとうございます。

前回記事に引きつづき、ブッダの教え数式バージョンでお送りしています。

ブッダの教えを数式で表すと以下の2つの式になるとご説明しました。

  1. 幸福=快感÷執着(欲望)
  2. 苦しみ=痛み×抵抗

そのうち1つ目の式は既に説明しましたので
本日は 苦しみ=痛み×抵抗についてご説明しようと思います。

苦しみ=痛み×抵抗とは

まず初めにお伝えしたいのが

式としては1つ目の式と違いますが中身としては同じなのです。
1つ目がポジティブな視点から見た式だとすれば2つ目はネガティブな視点から見た式という感じでしょうか。
どういうことかと言うと苦しみを減らすこと作業は幸福になる作業にもつながるということです。

この式についても具体例を用いて説明してみましょう。

あるサラリーマンがいました。
彼は生活に困らない程度に収入を得ることができていました。
しかし、学生時代の友人達は事業で成功していたり、SNSを見れば裕福な生活を謳歌している人々ばかりに目がいきます。
今の自分の現状にもどかしさ(苦しみ)を覚えた彼は
「自分が輝ける場所はこんな仕事ではない」
そう思って色々なことにチャレンジをします。
最初はチャレンジしている自分にワクワクし楽しみさえありました。しかし一向にうまくいせん。
自分はもっとできるはずだ。なぜ成功しないんだ。そうやって彼は頑張り続けますが報われることはありませんでした。
ついにチャレンジすることに諦めてしまい、無力感だけ残りました。

さて彼の苦しみを増やしたのは誰でしょうか。
事業で成功した友人?SNSで羨ましい生活をしている人々?
皆さんはもうわかりますよね。

苦しみを増やした原因は彼自身です。

それでは式をもとに彼の心の中で何が起こっていたのか分解していきましょう。

まず他人の成功をみて、自分もそのような生活を送ってみたいという欲求から
憧れが生まれ「痛み」が発生しました。
これだけであれば気づかないよう小さな痛みであったかもしれません。
しかし、彼は憧れた生活をしたいという気持ちが強くなり成功するために色々な努力(抵抗)をし始めます
その後、努力(抵抗)をし続けても成功することは無く、憧れにたどり着くことができないという苦しみがどんどん増えていったのです。
そう。痛み×抵抗↑=苦しみ↑ということですね。
こうして彼は自分自身で苦しみを増やしていっているにもかかわらず「自分は努力しているんだ」という幻想に惑わされ
そのことに気づくことができていなかったということです。

「なるほど!努力をしない人生が苦しみの少ない人生ということですね。」
と勘違いされる方もいるかもしれませんが、それは違いますので注意してください。
確かに具体例では努力したことで苦しみを増やしました。
ここだけ捉えてしまうと、努力が苦しみの原因のようにみえますが、そうではありません
ブッダの教えをもとにすれば「努力の動機」が間違っているのです。

具体例の彼が間違っていたのは「成功」という名の裏に隠れた
「成功者の人生(承認欲求)(性欲)」
「裕福な生活(怠惰欲)(食欲)」
を動機にしていたことです。
そこに向かって努力をしているので、気づかずに欲求の炎を燃やす努力をしていたのです。

ブッダが教える8つの欲求(悪魔)

ブッダの言葉が記されたスッタニパータでは「努む励むの経」があります。
そこでは「悪魔」という表現で悟る(苦しみを無くす)ための努力を疎外する「8つの欲求」が説かれています

  1. 愛欲
  2. 不満
  3. 飢渇
  4. 渇望
  5. 引きこもり・怠けること
  6. 怖がること
  7. 疑うこと
  8. 虚飾と傲慢

欲求を無くしてしまって、頑張れるの?と思われる方もいるかもしれませんが安心してください。
頑張れます。
怠惰欲も少なくなるので、他者を原動力にせず、ただただ己を高めるための活動をすることができます。
寧ろ淡々と頑張るので「頑張っている」という感覚すら感じなくなるかもしれません。
つまり、これまた苦しくないのです。

おわりに

本日も読んでいただきありがとうございます。

2回に分けてブッダの教えを数学的にご説明しました。

少しでもブッダの魅力に気づいてもらえるようにと記事にしましたが伝わりましたか?

ブッダの説いた話は壮大なので全て知ろうとするとしんどくなりますが

こうやってスポットを当てて、かつ数学的な視点のように消化しやすいように変換すれば

身近に感じませんか?

もし今後の人生の苦しみが少しでも減れば幸いと思っています。

それでは。

皆さまとの御縁に感謝します。

またお会いしましょう。

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